【お引越しの流れ①】初めて自分が世帯主になる【三十路】
2ⅬⅮKで母親と二人暮らしをしていた。
6年ほど前だろうか。
もともと自分と弟、そして父と母の4人で3LDKのマンションに住んでいたのだが、突然父の県外転勤が決まり、自分と母が福岡に残ることとなった。
そして引っ越したのが現在住んでいる2LDKのマンションである。
それからさらに引っ越すこととなり、今契約を進めている段階だ。
なぜ引っ越すことになったのか。
今住んでいる2LDKの物件は家賃が安い。
ありがたいことに物件を紹介してくれた不動産屋に小学・中学時代の友人が勤めていたのだ。
きっといろいろ必要のない費用は引いてくれている。
当時、自分はハローワークの就職支援で行っていたプログラミング学校を卒業したばかりで求職中。
お金はない。
とりあえず母親と二人で住める最低限の部屋を借りた。
住めば都で6年いたが、だんだんと事情が変わってきた。
住んでいるマンションに変な人たちが住み始めたのだ。
その人たちは日本人ではないのだが、そこが問題なのではない。
「この人たちは何か危ないことをしているのではないか」
と思わせることがあるのだ。
ナンバーのない(プレートはあるが真っ白)車が駐車場の駐車スペースではない所に停まっているのである。
任侠映画で見るような真っ黒で大きな車だ。
一度、件の彼らがその車を運転しているのを見た。
マンションの駐車場で、ものすごいスピードを出していた。
外国の方が日本で運転する場合(その逆も)国際免許が必要だと思うのだが、教習だけでは不安なのは日本人が日本で初めて運転するのとかわらないだろう。
ゆえに駐車の練習をしていたのではないかと思う。
しかしナンバーのない車をどこで手に入れてきたのか。
ナンバーのない状態で公道を走ってきたのか。
駐車スペースではない所に停めるということは正規に登録していないということか。
もちろんこのことだけであれば管理会社や警察に言えばいい。
引っ越したかった理由はそれだけではないのだ。
鼠返しがない。
台所の配管に鼠返しがない。
鼠返しというのは逆流を防ぐものだが、それがないため風が強い日などは排水管の匂いが逆流してくるのだ。
得も言われぬ匂いだ。タマネギ?にんにく?とにかくものすごい匂いだ。
押入れが一つしかない。
ストーブ・扇風機・お布団。
おしまい。
隣人がヘビースモーカー。
窓を開けることができない。
洗濯物が干せない。
完全に施錠していても強烈に匂いがすることがある。
きっとどこかに隙間があるのだろう。
共有の廊下もひどい匂いがする。
なにより自分は湿布が使えないレベルの喘息持ちである。
死しかない。
和室2間が連結している。
真ん中を襖で仕切っている間取りのため、夜中にパソコンをつけると光が漏れて睡眠の邪魔になる。
動画投稿を趣味でしているが、その作業がやりにくくて困る。
引っ越し先が決まるまでの流れ
あれこれ上げるとキリがないが、とにかくこの度やっと引っ越しの目途がついた。
母親の「3つ部屋がほしい」という希望を叶える形になり、3DKのマンションになった。
DKといえど8.5畳ある。すごく狭いという印象はない。充分だろう。
ただし家賃は+1万円。
前回の引っ越しの後、自分はすぐに就職した。
しかし薄給のため母親と折半することになった。
2020年9月21日(月)
不動産の店舗に入った。
こちらの希望をもとにいくつか物件を紹介してもらった。
9月の連休中は管理会社が休みであるため、すぐに現地を見ることはできなかった。
カギを確保しなければ部屋には入れない。当たり前か。
土曜日に予約を取りこの日は解散。
平日の内に他の気になる物件があれば電話してくれと言われた。
名刺をもらった。
9月26日(土)
現地を見る日。不動産店舗に行き、スタッフの車で向かう。
2軒の物件を見た。家賃が6千円違う。
安い方は3DK、高い方は3LDK。
高い方は確かに収納が多いしリビングの分だけ広い。
しかし風呂が汚いように見える。
正直6千円多く出すほどの差があるようには思えなかった。
この段階で安い方に8割がた心が決まっていた。
ネックなのは2つの部屋が和室だということ。
そこをスタッフに言うと「大家さんに交渉してみる」と言われた。
「フローリングにしてくれたら入居する」と交渉するとOKがでることがあるのだとか。
OKが出たとしても全額こちらが負担することになるかもしれないし、半分負担になるかもしれないし、全部大家さんの方でやってくれるかもしれない。
そもそもフローリングは拒否されるかもしれない。
持ち帰って考えてみてください、ということで解散。
内見時の持ち物:メジャー
事前に家の冷蔵庫や食器棚の横幅と奥行き、できれば高さも測っておく。
9月27日(日)
母親と話し合った結果、安い方の物件に決めた。
もちろん前日に見た2軒だけが空き部屋ではないので他に探してもよかったのだが、大抵こういうのは長引くとグダってくる。
我々親子は即決勝負な性質だ。
さっそく不動産に電話をし、心が8割から9割になった旨を伝えた。
そして今一度、物件を見せてほしいとお願いした。
- テレビアンテナの位置
- 電話線の位置
- コンセントの位置
- 雨どい(雨どいがあると雨の日ビチャビチャとものすごい音がする)
- 事件・事故物件ではないかの確認
を忘れていたのだ。
そして案の定、冷蔵庫を置くのだろうと思っていた場所にコンセントがない。
よくよく見れば家の冷蔵庫が置ける高さでもない。棚があって邪魔をしている。
脳内で家具を配置して(いわゆる妄想)何とかなるだろうと判断し、契約を進めることになった。
一度店舗に戻り契約書を書く。
最近、度々母親に「そろそろ世代交代を」と言われ続けてきた。
免許は取ったものの、車を運転しようとしない自分に対しての苦言である。
車検代はすでに自分が払うようになっているが、賃貸の契約もぼちぼち交代しようということだろう。
自分の名前と住所・税込み年収・勤続年数、会社の名前と住所・電話番号・社員数・資本金・・・
母親の名前、電話番号、仕事先名・・・
保証人は弟に。住所・勤め先の名前・住所・税込み年収・年齢・・・
弟の年収なんかこれっぽっちも聞いたことなく、彼もまた転勤したばかりで住所がわからず、仕事中だろうのに電話をかけまくった。
そして保証人には印鑑証明を提出してもらわなければならない。
大変かよ。
自分たちも住民票が必要である。
引っ越す前、引っ越した後、いろいろなところに出向かなければならない。
一体何枚住民票を用意すればいいのか、今のところ不明である。
そして日曜、管理会社が休みだ。
管理会社専用の申請書をもらうことができない。
ということで、契約書に書いた事項で書き写せるものは不動産のスタッフに代筆してもらうことになった。
不動産に就職するととても大変。
あれもこれも任せてしまって申し訳なくなる。
「分からない所があったら携帯の方に電話しますね」
と言われ、解散。
電話が嫌いなので、できればかけてこないでほしいが、ここが踏ん張り時だと思ってスマホを睨みつけている次第である。
続く。