【お引越しの流れ②】初めて自分が世帯主になる【三十路】
9月28日(月)
平日、いつも通りに会社で仕事をしていると、不動産会社から電話が掛かってきた。
「フローリングの件、ダメでした」
和室2部屋の内、1部屋をフローリングにしてほしい、そしたら入居する。
という話で進めていった契約。
大家さんに交渉するという技があるのか! と期待していたが、残念だ。
当たり前だがフローリングにしなくても入居希望者は出て来る。
駅からそこそこ近いし、昼間に内見した時は休日だったが静かだった。
自分たちがここだ!と思ったのだから他の人も目を付けるだろう。
すぐに母親に LINE でフローリングの件を伝えた。
GOサインが帰ってきた。和室でも構わないから引っ越すのだ。
こういうのは勢いが大事。
大体の行動は勢いが大事。
二人暮らし3DKの初期費用
6年住んだ部屋に引っ越して、就職し、実家という状況に最大限に甘えて爆速で大学の奨学金を返した後「次に引っ越すために」と少しずつ貯金をしていた。
とりあえず50万円。
一人暮らしの引っ越しとしてよく出て来る金額である。
今回は母親と一緒に引っ越すので一人暮らしよりはお金がかかる。
初期費用として約32万円。
これが契約書を書いている段階(27日)での金額である。
これを逆算すると大体の家賃がバレるが、まぁいい。
あとは引っ越し業者と…?退去時の掃除費と…?
電気・水道・ガスの払い残しがないように…?
足りないぞぉ?^^
流石にワンルームでいい一人暮らしと3DKではまったく違ったようだ…
一人暮らしだともう少し、いやかなり家賃が変わってくる。
車がなければ駐車場代も、駐車場につけるプレート代もいらないかもしれない。
荷物も一人分だから引っ越し業者の見積もりも単身パックでいけるだろう。
契約書を自分が世帯主であると書いた。
これは27日の話である。
契約したのは”私”であるということだ。
税込み年収を書いた訳だが、前記事にも書いたように自分は薄給である。
ボーナスもない。
正直、今流行りのウーバーイーツで自転車を飛ばしている方が稼げる。
聞いた話によると真面目にやれば日給1万はいけるらしい。
ウーバー配達員の方が中小企業で正社員やっているより、良い暮らしができる。
「契約者、お母様の方が良いのでは?」
不動産のスタッフにそう言われた。
給料の金額としては同じくらいだ。
しかし母は公的な場所で働いていて(公務員ではない)団体の名前として安心感が段違いなのだ。
確かに契約書に書いた文字としては勤め先名・住所・電話番号くらいだ。
正社員だとしても名もなき企業に勤める自分と、役場に勤めている母では、審査する管理会社としては見え方が違う。
何十社と落ちる中でやっと就職した会社の給料では家を借りるのが難しいという事実が悔しかった。
結局盛りに盛った年収を書き込んだ。
それをすることで自分が契約者として通るならいいか、と諦めるしかない。
金額は自分だろうが母だろうがほとんど変わらないのだから。
9月29日(火)
仕事中に電話が掛かってきた。
保証会社からのようだ。
確認とお礼の電話らしい。
「はぁ、はい。お願いします。はい」
くらいしか言えなかったが、母に聞くと、保証会社から電話が掛かってくるのは珍しい、とのこと。
確かに、つらつらとマンション契約の内容を読み上げられたりするわけでもない。
”きちんと電話が通じるかのテスト”みたいな雰囲気を感じた。
まだ契約書の審査が終わったわけではない。
つまりまだマンションを借りれるかどうかわからない段階だ。
保証会社から電話がかかってくるようなタイミングではないはずなのだが。
裏ではもう審査が通っているのだろうか。
不思議だ。
続く